マゴチをルアーで釣るための基本からコツまで!初心者でも狙える攻略ガイド

マゴチをルアーで釣るための基本からコツまで!初心者でも狙える攻略ガイド
マゴチをルアーで釣るための基本からコツまで!初心者でも狙える攻略ガイド
シーバス・サーフ攻略

「照りゴチ」という言葉があるように、夏を代表するターゲットとして知られるマゴチ。その強烈な引きと、食べても非常に美味しいことから、多くのアングラーに愛されています。サーフ(砂浜)や堤防から手軽に狙えるため、近年はマゴチをルアーで狙うスタイルが非常に人気です。

しかし、いざ釣ってみようと思っても「どんなルアーを使えばいいの?」「どうやって動かせば釣れるの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。実は、マゴチの習性を理解して適切なルアー選びとアクションを身につければ、初心者の方でも十分にキャッチできる魚です。

この記事では、マゴチ釣りに欠かせないルアーの種類や選び方、釣り方のコツ、おすすめのタックルまで、分かりやすく解説します。これからマゴチ釣りに挑戦したい方はもちろん、なかなか釣果が伸びずに悩んでいる方も、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。マゴチとの刺激的なやり取りを楽しみましょう。

マゴチ釣りに適したルアーの種類と選び方

マゴチを狙う上で、ルアー選びは非常に重要な要素です。マゴチは底付近(ボトム)に潜んで獲物を待つ魚なので、いかに効率よく底を攻められるかがポイントになります。まずは、マゴチ釣りで定番とされるルアーの特徴と使い分けについて見ていきましょう。

万能に使えるワームとジグヘッドの組み合わせ

マゴチ釣りにおいて、最も実績が高く、初心者の方にもおすすめなのがワームとジグヘッドを組み合わせたリグです。ワームは素材が柔らかいため、マゴチが口にしたときに違和感を持ちにくく、しっかりと食い込ませることができるのが大きなメリットです。

使用するワームの種類は、テールの振動でアピールする「シャッドテール系」や、ヒラヒラとした動きで誘う「グラブ系」、さらに小魚に似た「ピンテール系」などがあります。初めての場合は、まずはアピール力の強いシャッドテールから使い始めるのが良いでしょう。

ジグヘッドの重さは、水深や潮流に合わせて14gから28g程度を使い分けるのが一般的です。常に底を感じられる重さを選ぶことが大切で、底が取れないとマゴチのいる層を通すことができません。まずは20g前後を基準にして、環境に合わせて調整してみてください。

ワームの色については、日中や水が澄んでいるときは「ピンク」や「ゴールド」、朝夕の暗い時間帯や濁りがあるときは「オレンジ」や「グロー(夜光)」といった派手な色が効果的です。いくつかのカラーを用意しておき、状況に合わせてローテーションさせましょう。

ワーム選びのヒント:

・サイズは3インチから5インチ程度が標準的です。

・ワームがズレにくい「ワームキーパー」付きのジグヘッドが便利です。

・アシストフック(補助の針)を付けると、ショートバイトも拾いやすくなります。

遠投性能に優れたメタルジグの活用法

サーフなどの広大なエリアでマゴチを狙う際、強力な武器になるのが「メタルジグ」です。メタルジグの最大の利点は、他のルアーでは届かない圧倒的な遠投性能にあります。沖に沈んでいる根や、かけ上がり(地形の斜面)をダイレクトに狙うことが可能です。

マゴチ狙いでは、ショアジギングで使うような激しいアクションは必要ありません。底まで沈めた後、ゆっくりとリールを巻いて泳がせたり、竿を軽く煽って底を叩くように動かしたりするのが基本です。特に、後方に重心がある「リアウェイト」タイプは飛距離が出やすく扱いやすいでしょう。

メタルジグの重さは30gから40gが主流です。あまり重すぎるとボトムを素早く通り過ぎてしまうため、マゴチが追いつけないことがあります。ゆっくり見せたい場合は、平らな形状でフォール(沈下)速度が遅いタイプを選ぶのも一つの戦略です。

カラーは定番の「ブルーピンク」や「アカキン」が安定した実績を誇ります。メタルジグは光の反射(フラッシング)で魚を寄せる力が強いため、晴れた日などはキラキラと輝くシルバー系も非常に有効な選択肢となります。広範囲を素早く探りたいときに活用してください。

波動で誘うバイブレーションとシンキングペンシル

ワームやジグとは異なる波動で誘いたいときに重宝するのが、バイブレーションやシンキングペンシルです。バイブレーションは、リールを巻くだけで本体が細かく震え、強力な波動を発生させます。これにより、遠くにいるマゴチにもその存在を気づかせることができます。

特に「メタルバイブレーション」は、金属製で重さがあるため底を取りやすく、強烈なフラッシング効果も期待できます。ボトム付近を一定の速度で引いてくるだけで、食い気のある個体を効率よく引き寄せてくれます。濁りが強い状況や、アピール力を高めたいときに最適です。

一方、シンキングペンシルは、ゆらゆらとしたナチュラルな動きが特徴です。バイブレーションに比べてアピール力は控えめですが、スレた魚(警戒心の強い魚)に対して非常に有効です。水深が浅いサーフなどで、底に当たらないギリギリの層をゆっくり通したいときに活躍します。

これらのルアーは、トリプルフックが装着されていることが多いため、根掛かり(針が底に引っかかること)には注意が必要です。底が砂地であることが確実な場所で使用するか、針をシングルフックに交換して根掛かり対策を施すなどの工夫をすると、より快適に釣りが楽しめます。

マゴチが狙えるポイントと最適なシーズン

マゴチは北海道南部以南の日本全国に広く分布していますが、どこにでもいるわけではありません。マゴチが好む環境を知ることで、釣果に一気に近づくことができます。ここでは、代表的なポイントと、狙い目の時期について解説します。

広大なサーフ(砂浜)はマゴチの1級ポイント

ルアーでのマゴチ狙いにおいて、最もポピュラーなのが「サーフ(砂浜)」です。マゴチは砂地に身を隠して獲物を待つ習性があるため、砂利や砂が広がるサーフは絶好の生息場所となります。一見すると変化のない平坦な場所に見えますが、実は狙いどころがたくさんあります。

注目すべきは、波が立ち上がって崩れる場所の近くにある「かけ上がり」や、離岸流(岸から沖へ向かう強い流れ)が発生している場所です。これらの地形変化にはベイト(エサとなる小魚)が集まりやすく、それを追ってマゴチも寄ってきます。まずは足を使って広く探ることが大切です。

また、サーフの中でも「ワンド」と呼ばれる湾状に凹んだ場所や、逆に突き出た場所なども変化があるため狙い目です。波の音や風の変化を感じながら、わずかな地形の変化を見つけることができれば、そこがマゴチの潜んでいるポイントである可能性が高まります。

サーフでの釣りは、季節によって魚の距離が変わることも覚えておきましょう。水温が上がってくると浅場まで寄ってきますが、水温が低い時期は少し沖側の深場に留まっていることが多いです。そのため、飛距離の出るルアーとワームを使い分けて攻略するのが基本となります。

汽水域が絡む河口周辺も狙い目

河口周辺もマゴチ狙いでは外せないポイントです。川から流れ込む真水と海の水が混ざり合う「汽水域(きすいいき)」は、プランクトンが豊富で、それを食べる小魚や甲殻類が集まります。こうした豊富なエサを求めて、マゴチも積極的に河口付近へと侵入してきます。

河口部では、川の流れによって作られた「澪筋(みおすじ)」と呼ばれる深い溝が狙い目となります。マゴチはこうした溝の縁や底に潜み、上から流れてくる獲物を待ち構えています。流れが強い場合は重めのジグヘッドを使い、しっかりと底を捉えながら溝を横切るようにルアーを通してみましょう。

また、河口周辺には消波ブロックや石積みなどのストラクチャー(障害物)が点在していることも多いです。こうした障害物の周りにもマゴチが着いていることがありますが、ルアーのロストには注意が必要です。根掛かりしにくいワームを中心に、タイトに攻めるのがコツです。

大雨の後は川の水が濁りすぎ、マゴチの活性が下がってしまうことがありますが、適度な濁りは魚の警戒心を解くためプラスに働くこともあります。潮の満ち引きによって流れの速さが変わるため、満潮から干潮にかけての動きがあるタイミングを逃さないようにしましょう。

堤防や港湾部での狙いどころ

足場の良い堤防や港湾部も、マゴチ釣りの人気スポットです。堤防周りは急に深くなっていることが多く、足元付近までマゴチが潜んでいる可能性があります。遠投して広く探るだけでなく、堤防の際に沿ってルアーを通すだけでもヒットすることがあります。

特に港の入り口や、船が通るために深く掘られている場所は、マゴチが集まりやすい一級ポイントです。こうした場所は潮通しも良いため、マゴチ以外の魚種も豊富に狙えます。堤防から狙う場合は、底の形状が砂地であることを事前に確認しておくと、根掛かりのストレスを減らせます。

また、常夜灯があるような場所では、夜間にベイトが集まるため、夜のマゴチ釣りも成立します。マゴチは基本的に昼行性ですが、夜間に活性が上がることも少なくありません。夜に狙う場合は、白やグローなどの視認性の高いカラーのワームをゆっくりと引いてくるのが効果的です。

堤防は釣り人が多くなりやすいため、周囲の安全に十分配慮して釣りを楽しみましょう。他のアングラーとライン(糸)が交差しないよう注意し、マナーを守ってポイントを選ぶことが大切です。特に、船の出入りがある場所では作業の邪魔にならないよう配慮してください。

釣果が期待できる時期と時間帯

マゴチ釣りのベストシーズンは、一般的に初夏から秋(5月〜10月頃)にかけてです。水温が上がるにつれて産卵のために接岸するため、浅場での釣果が期待できるようになります。特に「照りゴチ」と呼ばれる7月〜8月は、強い日差しの中でも活発にエサを追う最盛期です。

冬場は深場に移動してしまうため、ショア(岸)からの釣りは難しくなりますが、地域によっては年中狙える場所もあります。春先は「乗っ込み」と呼ばれる産卵前の大型が狙える時期で、数は出にくいものの、釣れれば良型というチャンスもあります。

時間帯については、日の出前後の「朝マズメ」と、日没前後の「夕マズメ」が最大のチャンスタイムです。この時間帯は魚の活性が一気に上がり、マゴチも積極的に捕食活動を行います。薄暗い時間帯は、アピール力の高い派手なカラーのルアーを使うのがセオリーです。

しかし、マゴチは日中のカンカン照りの時間帯でも意外とよく釣れる魚です。マズメ時を逃しても諦める必要はありません。潮が動いているタイミングであれば、日中でもヒットのチャンスは十分にあります。潮見表を確認し、潮の動き始めや満潮・干潮の前後を狙って釣行を計画しましょう。

マゴチ釣りの時間帯選び:

・朝マズメは最も期待値が高い黄金時間です。

・日中は底を丁寧に探る釣りに徹しましょう。

・潮の動き(潮位の変化)があるタイミングが最大のチャンスです。

初心者でも実践できる基本的なアクションと釣り方

ルアーを投げた後、どのように動かすかが釣果を左右します。マゴチはボトムに依存する魚なので、アクションの基本は「底から離しすぎないこと」です。ここでは、誰でも簡単に実践できる3つの代表的なアクションを紹介します。

基本中の基本「リフト&フォール」

マゴチ釣りにおいて、最も基本的かつ効果的なアクションが「リフト&フォール」です。これは、ルアーを底から持ち上げ(リフト)、再び底へ沈める(フォール)動作を繰り返す方法です。マゴチはこのフォール中にルアーに食いつくことが多いため、非常に理にかなった動きと言えます。

具体的な操作方法は、まずルアーをキャストして底まで沈めます。着底したら竿先をスッと持ち上げ、ルアーを底から1メートルほど浮かせます。その後、糸の張りを保ったまま(テンションフォール)、再びルアーが底に着くのを待ちます。これを足元まで繰り返すだけです。

ポイントは、着底の合図を見逃さないことです。糸がフッと緩んだり、竿先に伝わる感触がなくなったりした瞬間が着底です。着底したまま放置すると、魚に見切られたり根掛かりの原因になったりするため、着底したらすぐに次のリフトに移るようにしましょう。

リフトの高さや速さを変えることで、その日のマゴチの反応を探ることができます。魚の活性が低いときは、小さくゆっくりリフトし、活性が高いときは大きくキビキビと動かしてアピールします。リズムを一定に保つことも、魚にルアーを追わせるためのコツです。

底を意識した「ストップ&ゴー」

リフト&フォールよりも操作が簡単で、初心者の方におすすめなのが「ストップ&ゴー」です。これは文字通り、リールを巻いてルアーを泳がせ(ゴー)、途中で止めて底まで沈める(ストップ)という動作の繰り返しです。竿を動かさず、リール操作だけで完結するのが特徴です。

やり方は、ルアーが着底した状態からリールを3〜5回転ほど巻きます。これにより、ルアーは底から少し浮いた状態をキープしながら泳ぎます。その後、リールを巻くのを止め、再びルアーを着底させます。この「ストップ」の間にマゴチが飛びついてくることがよくあります。

リールを巻くスピードは、ルアーが底を叩きすぎず、かといって浮き上がりすぎない速度を見つけるのがポイントです。ワームを使用している場合は、少しゆっくりめに巻くのが基本です。バイブレーションなどの場合は、振動を感じる程度の速さで巻くと良いでしょう。

このアクションのメリットは、一定の層を長く引けることです。マゴチの目の前を長く通すことができるため、食い気が低いときでも我慢しきれずに口を使わせる効果があります。非常にシンプルですが、多くの熟練アングラーも多用する非常に強力なテクニックです。

シンプルながら効果的な「ズル引き」

最も地味ながら、状況によっては抜群の威力を発揮するのが「ズル引き」です。これは、ルアーを底から浮かさずに、文字通り底をズルズルと引きずって動かす方法です。砂煙を上げながら動くルアーは、砂地に隠れるカニやハゼなどのエサにそっくりに見えます。

操作は、ルアーが着底したら、リールを非常にゆっくりと巻くだけです。底の感触を常に感じながら、砂の上を滑らせるイメージで動かします。時折、巻くのを止めて数秒待つ(ステイ)を入れるのも効果的です。マゴチがじっくりとルアーを観察し、止まった瞬間に襲いかかることがあります。

ズル引きは、底が砂地で根掛かりが少ない場所で非常に有効です。ジグヘッドの形状が底で安定しやすいものや、ワームの針先が隠れるタイプのリグを使うと、トラブルを軽減できます。また、水温が低く、マゴチが底からあまり動きたくない時期にも有効なアクションです。他のアクションで反応がないときに、ぜひ試してほしい引き出しの一つです。

ズル引きのコツ:
底の凹凸を感じながら、できるだけ一定のスピードで引いてみましょう。違和感があったら、それは地形の変化か、魚の「前アタリ」かもしれません。

タックル選びのポイントとおすすめのセッティング

マゴチ釣りは、適切なタックル(道具)を選ぶことで、快適さが大きく変わります。重いルアーを遠投し、マゴチの硬い口にしっかりと針を掛けるためには、それなりのパワーが必要です。ここでは、マゴチ釣りに適したタックルの目安を紹介します。

操作性を重視したロッドの選び方

マゴチ狙い専用のロッドもありますが、汎用性の高い「シーバスロッド」や「フラットフィッシュ専用ロッド」が最も適しています。長さは、サーフでの遠投を考慮すると9フィートから10フィート前後が扱いやすいでしょう。この長さがあれば、飛距離を稼ぎつつ、波打ち際でのやり取りもスムーズに行えます。

ロッドの硬さは、M(ミディアム)からMH(ミディアムヘビー)クラスが推奨されます。マゴチは口が非常に硬いため、弱い竿だと針を貫通させることができません。しっかりと合わせを入れたときに、その力を針先に伝えられる強さが必要になります。また、30g前後のルアーを快適に投げられるスペックであることを確認しましょう。

ティップ(穂先)は、着底の感度を得るためにある程度の感度が必要ですが、魚の食い込みを良くするために少ししなやかなタイプが理想的です。最近のフラットフィッシュ専用ロッドは、この「感度」と「食い込み」のバランスが絶妙に設計されているため、迷ったら専用ロッドを選ぶのが間違いありません。

軽いロッドを選ぶことも大切です。マゴチ釣りはキャスト回数が多くなりがちなので、重いタックルだと疲れやすくなります。自分の体力に合った重さで、長時間振ってもストレスを感じないモデルを選びましょう。カーボン含有率が高く、振り抜けの良いロッドは、キャストするだけでも楽しくなります。

遠投と巻き取りを支えるリールとライン

リールは、3000番から4000番のスピニングリールが最適です。マゴチ釣りでは遠投したルアーを素早く回収したり、波に合わせてラインを調整したりするため、ハイギヤ(1回転の巻き取り量が多い)タイプが使い勝手が良くおすすめです。ドラグ性能がしっかりしたものを選べば、大型とのやり取りも安心です。

ラインについては、PEラインの使用が絶対条件と言っても過言ではありません。PEラインは伸びがほとんどないため、遠くでのアタリを明確に伝え、フッキングもしやすくなります。太さは0.8号から1.2号が標準的です。1号を150メートルから200メートル巻いておけば、サーフでの釣りにも十分対応できます。

PEラインは細いほど飛距離が出ますが、その分強度は下がります。初心者のうちは、トラブルを最小限に抑えるために1号か1.2号から始めるのが無難です。また、風や潮の影響を受けやすいため、ラインの色は視認性の高いもの(ピンクやマルチカラーなど)を選ぶと、ルアーの位置が把握しやすくなります。

リールのメンテナンスも忘れずに行いましょう。特にサーフでの釣りは、細かい砂や塩分がリールに入り込みやすい環境です。使用後は必ず真水で洗い流し、必要に応じてオイルやグリスを差すことで、長く快適に使い続けることができます。道具を大切に扱うことも、上達への一歩です。

鋭い歯から守るショックリーダーの重要性

PEラインをメインに使う場合、先端には必ず「ショックリーダー」を接続します。マゴチはヤスリのような細かい歯を持っており、PEラインが直接歯に当たると簡単に切れてしまいます。また、PEライン自体が岩や擦れに弱いため、それを保護する役割も果たします。

リーダーの素材は、耐摩耗性に優れた「フロロカーボン」が最適です。太さは16ポンドから25ポンド(4号〜6号)程度を選びましょう。長さは1メートルから1.5メートルほど結んでおけば十分です。あまりに長いとキャスト時に結び目がガイドに当たって飛距離が落ちる原因になるため注意してください。

PEラインとリーダーの結び方は、強度が最も高い「FGノット」が推奨されます。最初は難しく感じるかもしれませんが、マゴチ釣りにおいて結び目の強度は生命線です。万が一の大物がかかったときに後悔しないよう、自宅でしっかりと練習して、安定した結び目をマスターしておきましょう。

釣りをしている最中も、定期的にリーダーに傷(ササクレ)が入っていないかチェックしてください。マゴチを釣り上げた後や、底を強く擦った後は特に傷が入りやすいです。少しでも違和感があれば、迷わず結び直すことが、キャッチ率を上げるための重要なポイントです。

マゴチ用タックル構成のまとめ:

・ロッド:10フィート前後のM〜MHクラス

・リール:3000〜4000番(ハイギヤ推奨)

・ライン:PEライン 1号(200m)

・リーダー:フロロカーボン 20ポンド前後

釣果をアップさせるためのポイント選びと潮の見極め

どんなに良いルアーやアクションをマスターしても、魚がいない場所に投げては釣れません。マゴチは広いサーフの中で、特定の場所に固まっていることが多い魚です。ここでは、効率よくマゴチを探し出すための「目」を養うポイントを解説します。

地形変化を見つけることが釣果への近道

サーフでのマゴチ釣りで最も重要なのは、「地形の変化」を見つけることです。平坦に見える砂浜でも、水の中にはわずかな起伏があります。マゴチはそうした起伏に身を寄せて獲物を待ち伏せているため、変化のある場所には高確率で魚がついています。

目で見て分かる変化の代表例が「離岸流(リッパカレント)」です。波が打ち寄せた後、海水が沖へと戻っていく流れのことで、ここにはプランクトンが集まり、ベイトが溜まりやすくなります。波が白く崩れていない場所や、海水が濁って沖へ伸びている場所が離岸流の目印です。

また、波打ち際の形状にも注目しましょう。岸が急にえぐれている場所や、ワンドのようになっている場所は、水中の地形も変化していることが多いです。偏光サングラスを着用すると、水中の「ヨブ」と呼ばれる小さな砂の盛り上がりや、色が濃くなっている深い場所(カケアガリ)が見えやすくなります。

ルアーを引いているときに、「カツッ」と底に当たる感触が変わる場所も重要です。砂が硬くなっている場所や、急に深くなっている感触があれば、そこを重点的に探ってみましょう。一箇所で粘るのではなく、変化を求めて歩き回る(ラン&ガン)スタイルが、マゴチ釣りの基本戦略です。

潮の動き出しと時合を逃さない

マゴチに限らず、釣果を左右するのが「潮」の動きです。魚には食い気が上がるタイミング「時合(じあい)」があり、その多くは潮が動く瞬間に訪れます。潮見表(タイドグラフ)を事前に確認し、潮の動きが活発になる時間を把握しておくことが成功の秘訣です。

一般的に、満潮から引き始める「下げ三分・七分」や、干潮から満ち始める「上げ三分・七分」が良いとされています。潮が動くことで水中に流れが発生し、ベイトの動きが活発になり、それに伴ってマゴチの捕食スイッチも入ります。静かだった海面が、潮が動き始めた途端に騒がしくなることも珍しくありません。

また、干潮時は普段届かないような遠くのかけ上がりまで歩いて近づけるチャンスです。逆に満潮時は、岸近くの非常に浅い場所までマゴチが差し込んでくることがあります。潮位に合わせて狙う距離やポイントを調整することで、ヒットのチャンスを最大化できます。

さらに、大潮の日などは潮の流れが速くなりすぎ、ルアーが流されて底が取りにくくなることがあります。そうした場合は、より重いジグヘッドに変更するなどの対応が必要です。潮の状況に合わせて臨機応変に戦略を立てることが、マゴチ釣りにおける「考える楽しさ」でもあります。

ベイトフィッシュの有無を確認する重要性

マゴチのエサとなる小魚(ベイトフィッシュ)の存在は、その場にマゴチがいるかどうかの強力な指標になります。どれだけ地形が良くても、エサがいなければマゴチは留まりません。釣り場に着いたら、まずは水面や足元にベイトの気配がないか確認しましょう。

マゴチが好むベイトは、イワシ、キス、ハゼ、メゴチなど多岐にわたります。水面で小魚が跳ねていたり、鳥が水面を狙って集まっていたりする(鳥山)状況は、大チャンスです。また、波打ち際に打ち上げられたベイトの種類を確認すれば、その日マッチするルアーのサイズやカラーを選ぶヒントになります。

ベイトの種類によって、マゴチが意識しているレンジ(深さ)も変わります。例えばイワシが回遊しているときは、底だけでなく少し浮いた層までマゴチがエサを追うことがあります。逆にハゼなどがメインの場合は、底をより徹底的にズル引きで狙うのが正解となるでしょう。

ベイトが見当たらないからといって諦める必要はありませんが、ベイトがいる場所を優先的に狙うのが釣果への近道です。地元の釣具店などで「最近何が釣れているか」という情報を得ておくことも、マゴチが何を食べているかを推測する上で非常に有効な手段となります。

要素 狙い目のポイント・状況
地形 離岸流、かけ上がり、ワンド、澪筋
潮の動き始め、上げ三分・下げ三分、満潮・干潮前後
ベイト イワシ、キス、ハゼの回遊。鳥山が発生している場所
水質 適度な濁り(ささ濁り)。澄みすぎよりは少し色がある方が良い

マゴチ釣りをルアーで楽しむためのコツまとめ

まとめ
まとめ

マゴチをルアーで釣るためには、まずマゴチが潜んでいる「底」を確実に攻略することが不可欠です。ルアー選びでは、万能なワームを主軸にしつつ、飛距離を稼げるメタルジグや波動で誘うバイブレーションを状況に合わせて使い分けるのが基本戦略となります。常に着底を感じられる重さを選択し、マゴチの目の前にルアーを通すことを意識しましょう。

ポイント選びにおいては、サーフや河口、堤防などの地形変化を逃さずチェックすることが大切です。離岸流やかけ上がりといった変化には魚が集まりやすく、そこへ潮の動きが加わるタイミングを狙うことで、劇的にヒット率を高めることができます。足を使って広いエリアを探るラン&ガンスタイルを心がけ、マゴチの居場所を突き止めてください。

アクションは、リフト&フォールやストップ&ゴーといった基本的な動作を丁寧に行うだけで十分です。マゴチの硬い口にしっかりとフッキングさせるために、適切な強さのロッドとPEラインのタックルバランスを整え、万全の状態で挑みましょう。一度あの強烈な首振りと重量感を味わえば、マゴチ釣りの虜になること間違いありません。

最後に、釣り場の環境を守るためにゴミの持ち帰りはもちろん、リリースする際も魚を優しく扱うよう配慮しましょう。美味しいマゴチを夕飯の主役にするのも釣りの醍醐味ですが、持続可能な釣りを守ることも大切です。この記事で紹介した知識を武器に、ぜひフィールドへ出かけて、ルアーでのマゴチ釣りを存分に楽しんでください。

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