タイラバの世界で近年大きな注目を集めているのが、通常のネクタイよりもはるかにボリュームのある「ビッグネクタイ」です。大きなネクタイは「本当にこんなので釣れるの?」と最初は驚くかもしれませんが、実は大型の真鯛を効率よく引き寄せるための非常に理にかなったアイテムといえます。
この記事では、タイラバのビッグネクタイでおすすめの製品や、その圧倒的な集魚力の秘密、状況に合わせた使い分けのコツを詳しく解説します。これからビッグネクタイに挑戦したい方はもちろん、なかなかサイズが伸びずに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてください。
適切なビッグネクタイを選ぶことで、これまで口を使わなかった警戒心の強い大鯛にアプローチできるようになります。基本的な考え方から具体的なセッティングまで、初心者の方にも分かりやすくお伝えしていきますので、次の釣行に役立ててみてくださいね。
タイラバでビッグネクタイがおすすめな理由と期待できる効果

タイラバにおいてネクタイは、真鯛にルアーの存在を気づかせ、食い気を起こさせる最も重要なパーツです。その中でもビッグネクタイが推奨されるのには、従来のサイズにはない明確な強みがあるからです。ここでは、なぜビッグネクタイが効果的なのか、その理由を3つの視点から紐解いていきましょう。
圧倒的な波動と視覚によるアピール力
ビッグネクタイの最大のメリットは、そのサイズから生み出される「強い波動」と「視覚的な存在感」です。真鯛は側線(そくせん)と呼ばれる器官で水の振動を感じ取りますが、ビッグネクタイは大きく水を動かすため、広範囲にわたって自分の存在を知らせることができます。
特に潮が濁っているときや、光の届きにくいディープエリア(水深が深い場所)では、小さなネクタイだと真鯛に気づいてもらえないことが多々あります。そのような状況下でも、ビッグネクタイなら力強いアクションで真鯛の注意を強烈に引きつけることが可能です。遠くにいる魚を呼び寄せる力が非常に強いため、効率の良い釣りが展開できます。
また、視覚的にも大きなシルエットは、真鯛にとって魅力的なベイト(餌)に見えます。大きなネクタイがなびく様子は、ボリュームのあるイカや大きなベイトフィッシュを連想させ、捕食スイッチを刺激します。視覚と触覚の両方に訴えかけるパワーこそが、ビッグネクタイの真骨頂といえるでしょう。
大型の真鯛を「選んで」釣るための選択肢
ビッグネクタイを使う大きな目的の一つに、サイズアップがあります。タイラバを楽しんでいると、どうしてもチャリコ(真鯛の幼魚)や小型の魚が先に食ってきてしまうことがありますが、ネクタイを大きくすることで、こうした小型魚のバイト(アタリ)を物理的に抑制する効果が期待できます。
小さな真鯛は自分と同じくらいの大きさの獲物にはなかなか手を出せませんが、一方で体力があり、効率よく栄養を摂りたい「ナナマル(70cm)」や「ハチマル(80cm)」を超える大鯛にとって、ボリュームのある餌は格好のターゲットです。大きなネクタイを使うことで、あえて小型を避け、大型の個体に絞って狙い撃つことができるのです。
もちろん、大型ネクタイだからといって小さな魚が全く来ないわけではありませんが、確実に「大物との遭遇率」を高めてくれます。「今日はサイズが伸びないな」と感じたときこそ、ビッグネクタイにチェンジする価値があります。記録級の一枚を手にするための近道といっても過言ではありません。
低活性な真鯛に無理やりスイッチを入れる
意外かもしれませんが、ビッグネクタイは真鯛の活性が低いときにも効果を発揮することがあります。通常、活性が低いときはシルエットを小さくするのがセオリーですが、それだけでは反応が得られない「居食い」のような状態の真鯛に対して、あえて大きな刺激を与えることで反射的に口を使わせることができます。
これはリアクションバイトと呼ばれる現象で、真鯛の目の前を大きな物体が横切ることで、「邪魔なものを追い払いたい」「今のうちに食べておかないと」という本能を刺激する手法です。繊細なアプローチでダメなときに、ビッグネクタイによる豪快な誘いが突破口になることは珍しくありません。
このように、ビッグネクタイは単なる「派手なパーツ」ではなく、攻めの釣りを展開するための戦略的な武器になります。状況を打破する一手として、タックルボックスに忍ばせておくことで、攻略の幅が大きく広がります。
釣果が変わる!ビッグネクタイの選び方のポイント

一口にビッグネクタイといっても、形状やカラー、素材の硬さによって真鯛へのアピール方法は大きく異なります。自分の行くフィールドや当日のコンディションに最適なものを選ぶことが、釣果を伸ばすための秘訣です。ここでは、選ぶ際に注目すべき3つのポイントを具体的に解説します。
形状によるアクションの違いを理解する
ビッグネクタイの形状は、大きく分けて「カーリータイプ」と「ストレートタイプ」の2種類があります。最も汎用性が高くおすすめなのはカーリータイプです。大きな渦巻き状の形が水を受けることで、複雑で強力な波動を発生させます。デカ真鯛狙いでは、このカーリーが強く波打つことで生まれるライブ感が重要です。
一方で、ストレートタイプは水の抵抗を受け流しやすく、滑らかに動くのが特徴です。ビッグネクタイでありながら、波動を抑えめにしたい場合や、深場で巻き抵抗を軽くしたい場合に適しています。また、最近では「ツインカーリー」のように複数のテールが異なる動きをするものもあり、より複雑な波動で魚を飽きさせない工夫がなされています。
形状を選ぶ際は、「いかに大きく動かしたいか」あるいは「ボリュームを見せつつナチュラルに誘いたいか」を基準にしましょう。最初の一本であれば、まずはしっかり動いてアピール力の高い「ロングカーリー」タイプを選ぶのが間違いありません。
潮の速さや水深に合わせた厚みの選択
ネクタイの「厚み」も、実は釣果を左右する重要な要素です。ビッグネクタイは面積が広いため、薄すぎると水圧で動きが潰れてしまい、逆に厚すぎると動きが硬くなって不自然に見えることがあります。水深50m前後の浅場であれば薄手の素材でもしっかり動きますが、100mを超える深場では、水圧に負けない適度な厚みと張りのある素材が求められます。
また、潮流が速い場所でビッグネクタイを使うと、巻き抵抗が非常に重くなります。この抵抗はアングラーの疲労に直結するだけでなく、タイラバの姿勢を不安定にさせる要因にもなります。潮が速いときは、抵抗を抑えた細身のビッグネクタイを選ぶなど、状況に合わせた調整が必要です。
一般的に、シリコン素材はしなやかで汎用性が高く、エラストマー素材は浮力と強度があり独特の波動を生みます。最近のビッグネクタイはエラストマー製も増えており、その耐久性の高さから、歯の鋭いフグや外道の攻撃を避けつつ本命を待つのに適しています。
効果的なカラーラインナップの揃え方
カラー選びはタイラバの醍醐味ですが、ビッグネクタイの場合は「シルエットをはっきり見せるか、ぼかすか」を意識すると失敗が少なくなります。基本となるのはオレンジやレッドといった定番色です。これらはどのような状況でも安定して強く、ビッグネクタイの存在感を十分に発揮してくれます。
光量が少ない朝夕や深場、あるいは濁りがきつい状況では「グロー(蓄光)」や「ゼブラ」カラーが非常におすすめです。膨張色として機能し、大きなシルエットをより際立たせてくれます。逆に、澄み潮のときや食いが渋いときは、ブラックやコーラなどの濃い色を選ぶと、輪郭がはっきりして真鯛が迷わずアタックしやすくなります。
【カラー選びの目安】
・基本色:オレンジ、レッド(迷ったらこれ)
・高アピール:ゴールド、グロー(濁り・深場)
・シルエット重視:ブラック、コーラ(澄み潮・警戒心が高いとき)
人気のビッグネクタイおすすめ定番アイテム5選

市場には多くのビッグネクタイが溢れていますが、その中でも特に実績が高く、多くのアングラーに支持されている「これを選べば間違いない」というアイテムを厳選しました。それぞれの特徴を知ることで、自分のスタイルに合ったものが見つかるはずです。
START(スタート):シリコンネクタイ カーリー(マジカーリー)
タイラバ専門メーカーとして絶大な信頼を誇る「START」のネクタイは、ビッグネクタイ界でも圧倒的な人気を誇ります。中でも「マジカーリー」や「ユニットセット」に含まれるロングカーリーは、計算され尽くした形状により、低速から高速まで安定して魅力的なアクションを刻みます。
STARTのネクタイは、「とにかく釣れる」という口コミが多く、初心者からベテランまで愛用者が非常に多いのが特徴です。シリコンの質感が絶妙で、水中で艶めかしく動くため、警戒心の強い大鯛も思わず口を使ってしまいます。どれを選べばいいか迷った際、最初の一本として最もおすすめできるブランドです。
カラーバリエーションも豊富で、特に「オレンジゼブラ」や「えびレッド」などは実績も高く、外せません。ネクタイ単体での販売だけでなく、専用のフックセットも展開されているため、セッティングに不安がある方でも安心して使い始めることができます。
JACKALL(ジャッカル):ビンビン玉 T+ネクタイ マスターカーリー
ジャッカルの「マスターカーリー」は、まさにビッグネクタイの代名詞とも言える存在です。強烈な波動を生み出すワイドな設計と、独特の形状から生み出されるアクションは、広範囲の魚を呼び寄せるパワーに長けています。特に、厚みのある設計により、深い場所でもアクションが損なわれにくいのが強みです。
このネクタイの魅力は、単に大きいだけでなく、真鯛が好む微細な振動を同時に発生させる点にあります。ジャッカル独自の「T+(フレーバー配合)」素材が採用されているモデルもあり、視覚や波動だけでなく「味と匂い」でもアピールすることができます。
強波動で積極的に誘いたいときや、イカを捕食しているパターン(イカパターン)のときには、マスターカーリーの独壇場になることも少なくありません。タックルボックスに一つ入っているだけで、攻めのバリエーションがぐっと広がります。
DAIWA(ダイワ):紅牙 中井チューン/ユニットSS ビッグカーリー
ダイワのタイラバブランド「紅牙」シリーズからも、魅力的なビッグネクタイが登場しています。名手・中井一舟氏が監修したモデルは、繊細さと大胆さを兼ね備えており、食い渋る状況下でもビッグサイズを狙える絶妙なバランスが持ち味です。
「ユニットSS」シリーズのビッグネクタイは、極細のネクタイと組み合わせることで「強弱の混ざった波動」を作り出し、魚を飽きさせません。ダイワ独自のサクサス(SaqSas)加工されたフックと組み合わせることで、ビッグネクタイ特有の小さなアタリも確実にフッキングに持ち込むことができます。
品質の安定感は大手メーカーならではで、どこでも手に入りやすいのも嬉しいポイントです。特定の状況に特化しすぎず、幅広い海域で使える「スタンダードなビッグネクタイ」を求めている方に適しています。
SHIMANO(シマノ):炎月 バクバクタイ ビッグネクタイ
シマノの「炎月」シリーズは、理論に基づいた製品開発が特徴です。バクバクタイシリーズのビッグネクタイは、ネクタイの先端までしっかりとアクションが伝わるように設計されており、止まることのないスムーズな動きで真鯛を魅了します。
特に注目のポイントは、ネクタイ同士の絡みを抑える工夫や、ヘッドとの一体感を重視したデザインです。ビッグネクタイは往々にしてフックやリーダーに絡まりやすいというデメリットがありますが、シマノの製品はそのストレスを最小限に抑えるよう配慮されています。
シマノらしい「使いやすさ」と「機能性」が高次元で融合しており、一日中集中して巻き続ける釣りをサポートしてくれます。深場でのドテラ流し(船を横向きにして風で流す釣法)など、重いヘッドと組み合わせる場面でも、その存在感が際立ちます。
Hayabusa(ハヤブサ):フリースライド カスタムネクタイ
ハヤブサの「フリースライド」シリーズも、タイラバファンにはおなじみのブランドです。カスタムネクタイの中には、非常にボリュームのあるカーリータイプやツインタイプがラインナップされており、その日の状況に合わせて現場で簡単に組み替えられるよう工夫されています。
ハヤブサのネクタイは、他メーカーに比べて非常にしなやかで、わずかな潮流でも反応して動くのが特徴です。潮が止まりかけているときや、船があまり流れない状況でも、ビッグネクタイのボリュームを活かしたアピールを継続させることができます。
また、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。消耗品であるネクタイを、色々なバリエーションで揃えたいアングラーにとって、強い味方になってくれるブランドです。
【おすすめビッグネクタイ一覧表】
| メーカー名 | 主要製品名 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| START | シリコンネクタイ カーリー | 実績No.1。滑らかな動きで大鯛を誘う。 |
| JACKALL | マスターカーリー | 最強クラスの波動。イカパターンの定番。 |
| DAIWA | 紅牙 ユニットSS | トータルバランスに優れ、フッキング率が高い。 |
| SHIMANO | 炎月 ビッグネクタイ | トラブルレスで使いやすい設計。 |
| Hayabusa | フリースライド カスタム | しなやかな動き。低活性・微潮に強い。 |
ビッグネクタイを最大限に活かすタックルとセッティング

ビッグネクタイはその大きさゆえに、通常のタイラバセッティングと同じでは本来の性能を引き出せないことがあります。特にフックの配置やタックルのバランスは、キャッチ率に直結する重要な要素です。ここでは、ビッグネクタイを使用する際の最適なセッティングについて詳しく見ていきましょう。
フックシステムの大型化と段差の調整
ビッグネクタイを使う際、最も注意すべきなのが「フック(針)」のサイズと位置です。ネクタイが大きくなると、真鯛はネクタイの後方や横から噛み付いてくることが増えます。小さなフックのままだと、ネクタイだけを噛まれて針が口に掛からない「ネクタイ泥棒」の状態になりやすいため、フックも一回り大きくするのが鉄則です。
具体的には、通常のMサイズ相当からLサイズ、あるいはそれ以上の太軸フックを使用することをおすすめします。これにより、大鯛の硬い口にもしっかり貫通させることができ、やり取り中の身切れも防げます。また、フックの段差を大きく取ることで、長いネクタイのどこを噛まれても針に触れる確率を上げることができます。
ただし、フックを大きくしすぎるとネクタイの動きを邪魔してしまうため、シリコンのしなやかさを殺さない程度のバランスを見極めるのがコツです。最近では、ビッグネクタイ専用の「3本針システム」なども市販されており、これらを利用するのも確実な方法です。
ヘッド重量とバランスの最適化
ビッグネクタイは水の抵抗が非常に大きいため、沈下速度(フォールスピード)が遅くなる傾向があります。狙ったタナ(水深)まで素早く落とし、かつ底取りを明確にするためには、通常よりも10〜20g程度重いヘッドを使用するのがセオリーです。
また、ネクタイが受ける水の抵抗によって、タイラバ自体が水中で斜めに浮き上がりやすくなります。これを防ぎ、安定したスイミング姿勢を保つためにも、ヘッド重量には余裕を持たせておきましょう。特にドテラ流しの場合は、糸が斜めに出るため、「重めのヘッド×ビッグネクタイ」の組み合わせがレンジキープを容易にしてくれます。
ヘッドの形状については、直進安定性の高いものを選ぶと、大きなネクタイが暴れすぎず、綺麗にたなびくようになります。タングステン製ヘッドはシルエットを小さくできるため、ネクタイのボリュームだけを強調したいときに非常に相性が良いです。
リールのギア比と巻きスピードの意識
ビッグネクタイを引くと、リールを巻く手が重く感じるはずです。この抵抗感は情報の宝庫ですが、疲れすぎては集中力が持ちません。ビッグネクタイをメインに使う場合は、パワーのある「パワーギア(PG)」リールが使いやすいでしょう。トルクがあるため、抵抗の大きいネクタイでも一定の速度で安定して巻き続けることが可能です。
一方で、ハイギア(HG)リールを使用する場合は、抵抗に負けて巻きがブレないよう注意が必要です。ビッグネクタイはその存在感だけで十分に誘えるため、「ゆっくり、かつ止めない」デッドスローでのリトリーブ(巻き取り)が非常に有効になります。
大きなネクタイが水中で「バタバタ」と動く感触が手元に伝わってくるスピードが、そのネクタイの最もポテンシャルを発揮している状態です。その振動を感じつつ、真鯛が追尾してきたときに現れる「違和感」を見逃さないようにしましょう。
ビッグネクタイを使うべきベストなタイミングと状況

「いつでもどこでもビッグネクタイが正解」というわけではありません。状況を見極めて投入することで、初めてその真価が発揮されます。ここでは、ビッグネクタイが最も輝く、代表的な3つのシチュエーションをご紹介します。これらのタイミングを逃さず投入することが、竿頭(その日一番釣った人)への近道です。
春の「ノッコミ」シーズンとイカパターン
真鯛が産卵のために浅場に差してくる春の「ノッコミ」時期は、ビッグネクタイが最も活躍するシーズンの一つです。この時期の真鯛は大きなエネルギーを蓄えるために、活発に餌を追います。特に、ベイトが大型のイカやイカナゴ、ボリュームのある小魚のときは、ビッグネクタイの独壇場です。
いわゆる「イカパターン」では、真鯛はゆらゆらと大きく動くものに強い関心を示します。大きなカーリーネクタイが複雑な波動を出しながら泳ぐ様は、逃げ惑うイカそのものに見えるはずです。この時期、周囲が小さなネクタイで苦戦している中で、一人だけビッグネクタイを使って連発するというケースも珍しくありません。
また、秋の深場での釣り(落ち鯛)においても、荒食いをする大鯛を狙う際にビッグネクタイが威力を発揮します。真鯛の捕食スイッチが入りやすい高活性なタイミングこそ、ビッグネクタイの出番です。
水深100m超のディープエリアや激流ポイント
水深が非常に深い場所や、潮の流れが非常に速いエリアでは、ルアーの存在感が薄れがちになります。光が届かない水底付近で、小さなネクタイのアクションは真鯛に気づかれない可能性が高いのです。そんなときにこそ、ビッグネクタイによる強波動アピールが活きてきます。
ディープエリアでは、真鯛がルアーを見つけてから追尾するまでの距離が長くなる傾向があります。広範囲から魚を呼べるビッグネクタイなら、より遠くの魚に気づかせ、自分の方へ誘導することができます。「まずは魚に見つけてもらう」という第一段階において、ビッグネクタイ以上の適任はいません。
同様に、激流ポイントでも小さな振動は水の流れにかき消されてしまいます。周囲の水の動きに負けない力強い波動を出せるビッグネクタイを使うことで、流れの中でもしっかりと真鯛にアピールを届けることができるのです。
朝マズメ・夕マズメやローライト時
釣りのゴールデンタイムである朝夕のマズメ時や、曇天・雨天などの光量が少ない状況(ローライト)も、ビッグネクタイのチャンスです。視界が悪い状況下では、魚は視覚よりも側線で獲物を探します。そのため、波動の強いビッグネクタイへの反応が顕著に良くなります。
特に朝一番の第一投目などは、その日の状況を探る「サーチベイト」としてビッグネクタイを投入するのも良い戦略です。活性の高い個体がいればすぐに反応が得られますし、広範囲を効率よく探ることができます。
また、雨が降って海面がザワつき、水中に濁りが入ったような状況でもビッグネクタイは非常に強いです。濁りの中でも輪郭がはっきり出る「黒系」や「グロー系」のビッグネクタイを選択することで、悪条件下での貴重な一枚を引き出すことができます。
【ビッグネクタイ投入のチェックリスト】
・春のノッコミ・イカパターンの兆候があるか?
・水深が深く、光が届きにくい場所か?
・潮が速く、通常のアピールでは足りないと感じるか?
・朝夕のマズメ時など、魚の活性が上がる時間帯か?
・海が濁っており、ルアーを目立たせたい状況か?
タイラバのビッグネクタイでよくある疑問と注意点

ビッグネクタイを使い始めるにあたって、多くの方が抱く不安や疑問があります。これらを事前に解消しておくことで、自信を持って使い続けることができます。特有のデメリットや注意点についても、包み隠さずお伝えします。
ネクタイだけ噛まれて乗らない「ショートバイト」への対策
ビッグネクタイで最も多い悩みは、「アタリはあるのに針掛かりしない」という現象です。これは真鯛がネクタイの先端だけを齧っている状態(ショートバイト)であることが多いです。この対策としては、前述した「フックシステムの調整」に加え、巻きスピードの変化を試すのが有効です。
もしアタリがあっても乗らない場合は、巻きスピードを少しだけ速めるか、逆に極端に遅くしてみてください。スピードを上げることで、真鯛に「獲物が逃げる!」と思わせ、深く食い込ませる効果があります。逆に遅くすることで、吸い込みやすくなる場合もあります。
また、アタリがあっても決して合わせを入れず、重みが完全に竿に乗るまで一定速度で巻き続けるタイラバの基本をより徹底しましょう。ビッグネクタイは口に入るまでに時間がかかるため、通常よりも少し長めに「待つ」意識を持つことがキャッチ率向上の鍵となります。
トラブルを防ぐためのネクタイのセット方法
ビッグネクタイは面積が広いため、投入時やフォール中にリーダーやフックに絡まりやすいという弱点があります。これを防ぐためには、サポーター(ネクタイを固定するパーツ)を使って、ネクタイがヘッドから適度に離れるようにセッティングするのがコツです。
また、投入する際は、ヘッドを先に海面へ落とすのではなく、ネクタイとフックを潮上(船の進行方向と逆)にしっかり広げてから、静かにヘッドを投入するように心がけてください。空中や着水時の絡みを防ぐだけで、水中での無駄な時間を大幅に減らすことができます。
もし巻いている途中に「いつもより異常に重い」と感じたり、不自然な振動が伝わってきたりした場合は、ネクタイが絡んでいる可能性が高いです。一度早巻きで回収し、綺麗に整えてから再度投入し直しましょう。絡んだままでは、どれだけ良いネクタイでも魚は釣れません。
ビッグネクタイへの「見切り」と交換のタイミング
ビッグネクタイは非常に強力ですが、諸刃の剣でもあります。あまりにもアピールが強すぎるため、魚を散らしてしまったり、逆に見切られてしまったりすることもあります。ビッグネクタイを30分〜1時間ほど使い続けて全く反応がない、あるいは周囲で小さなネクタイを使っている人だけが釣れている場合は、迷わず交換しましょう。
重要なのは、ビッグネクタイに執着しすぎないことです。「ビッグネクタイはあくまで選択肢の一つ」として捉え、状況に合わないと感じたら即座にスタンダードなサイズや、極細のタイプに切り替える柔軟性が釣果を安定させます。
特に、真鯛がアミや小さなプランクトンを食べている「アミパターン」のときは、ビッグネクタイへの反応が極端に悪くなることがあります。海鳥の動きや吐き出したベイトを観察し、「今の真鯛が何を求めているのか」を常に推測する姿勢を忘れないでください。
【よくある失敗と解決策】
・針掛かりしない → フックを大きくし、段差を広げる
・リーダーに絡む → 投入時にネクタイを広げ、静かに落とす
・アタリが止まった → シルエットの小さいネクタイに一度戻す
タイラバのビッグネクタイおすすめ活用術まとめ
タイラバにおけるビッグネクタイは、記録級の大鯛を仕留めるためのエネルギッシュな武器です。その圧倒的な波動と視認性は、広範囲に潜む真鯛を呼び寄せ、本能的な捕食スイッチを入れる力を持っています。これまで標準的なネクタイしか使っていなかった方にとって、ビッグネクタイがもたらす変化は驚きに満ちたものになるでしょう。
おすすめのアイテムとして紹介した「START」や「ジャッカル」の製品をベースに、潮の速さや水深に合わせたセッティングを心がけてみてください。特に、フックサイズの大型化や、重めのヘッドとの組み合わせは、ビッグネクタイを使いこなす上で欠かせないポイントです。これらの準備を整えることで、ショートバイトに悩まされることなく、大鯛とのエキサイティングなファイトを楽しめるはずです。
釣り場でのタイミングの見極めも重要です。ノッコミシーズンやローライト時、ディープエリアといった「ここぞ」という場面で投入することで、釣果を劇的に変えることができます。もちろん、状況に合わせて通常のネクタイと使い分ける柔軟性も忘れずに持ち合わせておきましょう。
ビッグネクタイは、あなたのタイラバゲームをより戦略的で、よりスリリングなものへと進化させてくれます。次の釣行では、ぜひ信頼できるビッグネクタイを一つセットして、夢のハチマル・ナナマルを目指して海へ繰り出してみてください。その一本のネクタイが、新しい感動を運んできてくれるかもしれません。




