「魚の王様」として知られる鯛(マダイ)は、釣り人なら誰もが一度は憧れるターゲットです。しかし、いざ釣ってみようと思っても「いつが一番釣れるのか」「初心者でも釣りやすい時期はいつなのか」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
鯛釣れる時期は、実は一年中チャンスがありますが、季節によって鯛の居場所や活性、釣りやすさが大きく変わります。時期ごとの特性を理解することで、ボウズ(一匹も釣れないこと)を避け、憧れの大きな鯛に出会える確率をぐんと高めることが可能です。
この記事では、鯛釣れる時期を四季ごとに詳しく解説し、それぞれの季節に最適な釣り方や狙い目のポイントを紹介します。これから鯛釣りを始めたい方はもちろん、ステップアップを目指す方も、ぜひ釣行の計画に役立ててください。
鯛釣れる時期の基本知識と年間スケジュール

鯛は一年を通して狙える魚ですが、最も盛り上がるのは春と秋の2回です。鯛には「適水温」と呼ばれる活発に動ける温度があり、それがだいたい15度から25度前後とされています。この水温になる時期が、初心者の方にとっても一番のチャンスとなります。
まずは年間の大まかな流れを把握しておきましょう。春は産卵のために浅場へやってくる「乗っこみ」、夏は産卵を終えて体力を回復させる時期、秋は冬に備えて餌をたくさん食べる「荒食い」、そして冬は深場でじっとしている時期、というサイクルで動いています。
【鯛釣りのシーズン早見表】
| 季節 | 呼び名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 3月~6月 | 乗っこみ | 産卵期で大物が狙いやすい | ★★★★★ |
| 7月~8月 | 夏枯れ | 活性は高いが小型が多い | ★★★☆☆ |
| 9月~11月 | 落ち鯛 | 数釣りが楽しめ、味も良い | ★★★★★ |
| 12月~2月 | 寒鯛 | 難しいが脂が乗って最高に美味 | ★★☆☆☆ |
春の「乗っこみ」は年間最大のチャンス
春は鯛釣りファンが最も熱狂する「乗っこみ(のっこみ)」の時期です。3月から6月頃にかけて、深場にいた鯛が産卵のために水深20メートルから50メートル程度の浅い場所まで上がってきます。この時期の最大の特徴は、何といっても大型の鯛が狙いやすいことです。
普段は深場にいてなかなか手が届かないような70センチ、80センチを超える大物が、岸に近い場所でヒットする可能性があります。また、産卵に向けて栄養を蓄えるために活発に餌を追うため、強い引きを楽しめるのも魅力です。水温が上がり始めるタイミングを逃さないようにしましょう。
ただし、産卵直前や直後の個体は、一時的に食い気が落ちることもあります。状況が刻一刻と変化するため、船宿の情報や現地の釣果速報をこまめにチェックするのが、春の爆釣を掴むコツと言えるでしょう。
秋の「落ち鯛」は数釣りが楽しめる
9月から11月頃にかけては「落ち鯛(おちだい)」と呼ばれる、春と並ぶ絶好のシーズンです。海水温が少しずつ下がり始めると、鯛は厳しい冬を越すために体力を蓄えようと、非常に多くの餌を食べるようになります。これを「荒食い」と呼び、活性が非常に高い状態になります。
秋の魅力は、大物から中小型まで混ざりながら、とにかく数が釣れやすいことです。初心者の方が鯛釣りの基本を学ぶのにも最適な時期で、一日に何度もアタリがあるため飽きることなく楽しめます。餌取りと呼ばれる小さな外道も多いですが、本命の鯛に出会える確率も非常に高いです。
また、秋の鯛は「紅葉鯛(もみじだい)」とも呼ばれ、脂がたっぷりと乗って非常に美味しいのが特徴です。釣る楽しさと食べる楽しみの両方を、最も高いレベルで満喫できるのが秋の鯛釣れる時期と言えるでしょう。
夏と冬の攻略ポイント
夏(7月〜8月)は水温が高くなりすぎると、鯛の活性が少し下がることもあります。しかし、早朝や夕方の涼しい時間帯や、水深のある深場を狙えば十分に釣果を上げることが可能です。夏は小型から中型の鯛が元気よくルアーや餌にアタックしてくるため、ライトなタックルで楽しむのも面白いでしょう。
一方、冬(12月〜2月)は水温が下がり、鯛は水温が安定している100メートル以上の深場へ移動してしまいます。魚の動きが鈍くなるため、一年の中で最も釣るのが難しい「修行の時期」とも言われます。アタリが小さく、繊細なテクニックが求められますが、この時期に釣れる鯛は「寒鯛」と呼ばれ、究極の食味を誇ります。
冬に狙う場合は、深い場所までしっかり落とせる重めの仕掛けを準備し、低活性の鯛に口を使わせる工夫が必要になります。難易度は高いですが、釣り上げたときの一匹の価値はどのシーズンよりも高いのが冬の釣りの醍醐味です。
【春】大型が狙える「乗っこみ」シーズンの攻略法

鯛釣れる時期の中で、記録的な大物を狙うなら春の乗っこみシーズンが最適です。産卵を意識した個体は非常に力強く、強烈な引きで釣り人を魅了します。しかし、春の海は気象条件の変化も激しいため、状況に合わせた柔軟なアプローチが求められます。
この時期は、鯛が浅場に集まっているため、遠くまで船を出さなくても大物に会えるチャンスがあります。特有の「桜鯛(さくらだい)」と呼ばれるピンク色が濃くなった美しい姿を拝めるのも、春ならではの楽しみです。ここでは、春の爆釣を狙うための具体的なコツを解説します。
浅場でのポイント選びと棚の取り方
春の鯛は、産卵に適した根(岩場)や砂地の混じった浅場へと移動してきます。水深30メートルから60メートルあたりが主戦場となることが多いです。この時期に重要なのは、ターゲットとなる「棚(タナ)」を意識することです。鯛が群れで浮いていることがあるため、海底ギリギリだけでなく、少し高い位置まで仕掛けを通してみましょう。
特に、潮がよく動く日は鯛の活性が上がり、かなり上のほうまで餌を追ってくることがあります。魚探(魚群探知機)の反応を見ながら、船長から指示される水深を忠実に守ることが大切です。大型のオスは攻撃的になっているため、大胆な誘いが効果を発揮することもあります。
一方で、産卵直後の「産卵疲れ」を起こしている個体は、非常に繊細なアプローチが必要になる場合もあります。大きな動きで反応がないときは、ゆっくりと優しく誘う動作に切り替えて、鯛の目の前に餌やルアーを漂わせるイメージで釣ってみてください。
春に効果的なカラーとルアーの選択
春の鯛釣れる時期に定番とされるカラーは、やはり「赤」や「オレンジ」です。これらは海中での視認性が高く、さらに産卵期の鯛を刺激する色とも言われています。特にタイラバというルアー釣りでは、ネクタイと呼ばれるヒラヒラした部分の色選びが勝敗を分けます。
また、春は「ノレソレ(アナゴの稚魚)」や「アミエビ」などを捕食していることが多いため、それらの大きさに合わせたシルエットの小さい仕掛けが有効な場面もあります。ルアーだけでなく、ボリュームを抑えたスカートの組み合わせなども試してみる価値があります。
春の濁り潮のときは、グロー(蓄光)系やゴールド系のカラーを混ぜるのがおすすめです。春先はプランクトンの増殖で海が濁ることがあり、そういった状況でも鯛にしっかりと存在をアピールすることが重要になります。天候や潮の色に合わせて、こまめにルアーを交換してみましょう。
ドラグ設定とやり取りの注意点
春の大型鯛はパワーが桁違いです。ヒットした瞬間に一気に走り出し、リールの糸が引き出されることも珍しくありません。このとき、リールの「ドラグ(糸が切れないように逆回転して逃がす機能)」の設定が非常に重要になります。ドラグが固すぎると糸が切れてしまい、緩すぎるとハリがしっかり掛かりません。
目安としては、手で糸を引っ張ったときに「ジリジリ」とスムーズに出る程度に設定しておきましょう。特に大型の鯛は、首を左右に振って抵抗する「叩く」という独特の引きを見せます。この衝撃を竿の弾力とドラグで吸収しながら、焦らずゆっくりと巻き上げることが、大物を確実に手にするための鉄則です。
やり取りの最中に「バレた(針が外れた)」と思っても、実は鯛が自分の方に向かって泳いでいるだけという場合もあります。テンションを緩めずに巻き続けることが成功への近道です。タモ(網)入れの瞬間まで油断せず、しっかりと重みを感じながら鯛との対話を楽しみましょう。
【秋】数釣りが楽しめる「落ち鯛」シーズンの魅力

秋は「とにかく鯛を釣ってみたい!」という初心者の方に、最もおすすめしたい鯛釣れる時期です。水温が安定し、鯛の活性が最高潮に達するこの季節は、船中全員が安打(全員が釣ること)になることも少なくありません。夏に生まれた小さな鯛も成長し、海全体が生命感に溢れます。
秋の鯛は餌に対する執着心が強く、少々強引な誘いでも積極的に食いついてきます。また、水深のバリエーションも広く、浅場から中深場まで広いエリアで狙えるのが特徴です。この時期に鯛釣りの感覚をしっかり身につけておけば、他の季節でも役立つ技術が自然と身につくはずです。
秋の釣果を伸ばすポイントは「手返しの良さ」です。魚の活性が高いため、一投ごとに仕掛けを素早く落とし、効率よく広範囲を探ることで、チャンスの回数を増やすことができます。
活性が高い時期の「荒食い」を狙い打つ
秋の「荒食い」は、鯛が冬の低温期に備えてエネルギーを蓄えるために起こります。エビやカニ、小魚など、目の前を通るあらゆるものを積極的に追いかけます。そのため、難しいテクニックを使わなくても、基本的な「落として巻く」だけの動作で十分に釣れる可能性が高いのです。
アタリも春に比べて明確に出ることが多く、ゴンゴンという鯛特有の力強い反応を感じやすいのが特徴です。一度アタリがあったら、そのまま一定のスピードで巻き続けることで、しっかりとハリを口に掛けることができます。この「即合わせ」をしない釣り方を覚えるのにも最適なシーズンです。
ただし、活性が高いときは餌取り(エサをかすめ取る小魚)も非常に多くなります。エサ釣りの場合は、いかに本命の鯛までエサを届けるかが工夫のしどころになります。ルアー釣りの場合は、少し早めのリトリーブ(巻き取り)で、鯛にだけアピールするなどの工夫が効果的です。
初心者におすすめな「五目釣り」の楽しみ
秋の鯛釣れる時期は、鯛だけでなく他の美味しいゲスト魚もたくさん釣れるのが大きな魅力です。タイラバやテンヤ釣りを楽しんでいると、高級魚のアマダイやホウボウ、カサゴ、時には青物のワラサやカンパチがヒットすることもあります。
本命の鯛が釣れない時間帯でも、こうした多彩な魚種が竿を曲げてくれるため、一日を通して飽きることがありません。初心者の方にとっては、魚を掛けてから取り込むまでの練習機会が多くなるため、非常に有意義な釣行になるでしょう。
持ち帰る魚の種類が増えるため、クーラーボックスは少し大きめのものを準備しておくのが正解です。色とりどりの魚が並ぶ賑やかな食卓は、秋の釣りならではのご褒美となります。外道であっても丁寧に扱うことで、より豊かな釣りの思い出を作ることができます。
秋に適したポイントと水温の変化
秋が深まるにつれて、鯛は徐々に深い場所へと移動を開始します。これを「落ちる」と言い、落ち鯛の名前の由来にもなっています。シーズン初期の9月頃は水深20メートル前後の浅場でもよく釣れますが、11月に入ると水深60メートルから80メートルあたりがメインポイントになります。
この水深の変化に合わせて、使う仕掛けの重さを調整することが重要です。潮の流れが速い場所や深場を狙う際は、底がしっかり取れる重さを選びましょう。底が分からないまま釣りを続けていても、鯛が釣れる確率は極端に低くなってしまいます。
「底を取ってから巻き始める」という基本動作を徹底することが、秋の数釣りを制する最大のポイントです。水温が下がりきってしまう前の、最も釣りやすい黄金期をぜひ逃さないようにしてください。天気の良い秋晴れの下での鯛釣りは、最高のリフレッシュになります。
釣り方別!鯛を狙うのに最適なタイミング

鯛を釣るための方法はいくつかありますが、それぞれの仕掛けによって「鯛釣れる時期」の得意・不得意があります。自分が挑戦したい釣り方が、どの季節に最も適しているのかを知ることで、釣果を大きく伸ばすことができます。
代表的なのは、疑似餌を使った「タイラバ」、生きたエビなどを使う「テンヤ釣り」、そしてコマセ(撒き餌)で魚を寄せる「コマセ真鯛」の3つです。それぞれの釣法の特性を理解し、旬のタイミングでフィールドへ向かいましょう。
【釣り方別の得意なシーズン】
- タイラバ:一年中安定。特に春と秋の活性が高い時期が得意。
- 一つテンヤ:春から秋。浅場に鯛がいる時期に最大の威力を発揮。
- コマセ真鯛:冬から春。低活性の鯛をじっくり寄せて食わせるのに適している。
タイラバのベストシーズンと攻略のコツ
タイラバは、オモリとゴム製のネクタイが一体となったルアーを海底まで落とし、ただ一定のスピードで巻くだけというシンプルな釣り方です。この釣法のベストシーズンは、何といっても「春」と「秋」です。鯛がルアーを追いかけやすい適水温の時期に、最も効果を発揮します。
春のタイラバでは、ゆっくりとした巻きスピード(デッドスロー)が効くことが多いですが、秋は逆に少し早めに巻いて鯛の捕食スイッチを入れるのがコツです。タイラバはカラーバリエーションが豊富なので、その時のメインベイト(鯛が食べている餌)に合わせてパーツを組み替えるパズル的な楽しさもあります。
また、タイラバは深場でも扱いやすいため、夏や冬の少し厳しい時期でも安定して鯛を狙うことができます。特別な技術よりも、信じて巻き続ける根気が試される釣りですが、その分、鯛釣れる時期の恩恵をダイレクトに感じられるスタイルです。
一つテンヤで攻める浅場の高活性時
「一つテンヤ」は、軽いオモリがついた針に生きたエビや冷凍エビを付けて釣る方法です。この釣法の醍醐味は、軽い仕掛けならではのダイレクトな引きと、こちらから積極的に掛けていくゲーム性の高さにあります。一つテンヤの旬は、鯛が浅場に差してくる春から秋にかけてです。
特に水深10メートルから30メートル程度の浅い場所を狙うときは、タイラバよりも一つテンヤの方が圧倒的に強いことがあります。自然なエビの動きで鯛を誘うため、スレた(警戒心の強い)鯛にも口を使わせやすいのがメリットです。エビの頭が取れないように丁寧に付けるのが、釣果を分けるポイントになります。
夏場のシャロー(浅場)エリアでの一つテンヤは、小型の鯛が次々とヒットして非常にエキサイティングです。繊細なアタリを察知して、ピシッと合わせが決まった時の快感は一度味わうと病みつきになります。エサの鮮度にもこだわり、常に美味しそうな状態をキープしましょう。
コマセ真鯛でじっくり狙う冬と春の深場
コマセ真鯛は、カゴに詰めたエビ(オキアミ)を海中で撒き、その中に同化した付けエサを食わせる伝統的な釣り方です。この釣り方が最も輝くのは、鯛の動きが鈍い冬から、乗っこみ初期の春にかけてです。ルアーを追わないような低活性の鯛でも、漂う餌には思わず口を使ってしまいます。
長いハリス(糸)を使って自然にエサを漂わせるため、波による船の揺れをうまく逃がすテクニックが求められます。この釣りは「棚取りがすべて」と言われるほど、正確な水深管理が重要です。船長から指示された棚にピタリと合わせ、じっと鯛が来るのを待つ静かな興奮が楽しめます。
特に冬の厳しい時期、深場に潜む大鯛を狙い撃つには、コマセの力は非常に強力です。重いビシ(オモリ付きのカゴ)を扱うため、しっかりとしたタックルが必要ですが、釣れる鯛はどれも型が良く、価値ある一匹に出会える可能性が高いのが魅力です。
時間帯と潮回り!鯛がさらに釣れやすくなる条件

鯛釣れる時期を把握したら、次は「一日のうちのどの時間」に「どんな潮の状態」で釣るべきかを知っておきましょう。どんなに良い季節であっても、魚が食事をするタイミングと合わなければ、なかなか釣果は上がりません。
魚の活性が上がる条件を「時合(じあい)」と呼びます。この時合を逃さずに集中して釣ることが、ベテラン釣り師が安定して釣果を出す秘訣です。特に鯛は潮の変化に敏感な魚ですので、潮汐表(タイドグラフ)を確認する習慣をつけましょう。
釣行前には必ずスマホのアプリなどで、その日の満潮・干潮の時刻をチェックしてください。潮が大きく動く時間帯こそが、最大のチャンスタイムです。
マズメ時(朝・夕)の重要性
釣りの格言で「朝まずめ、夕まずめを狙え」という言葉がある通り、日の出前後と日の入り前後は魚の活性が急激に上がるゴールデンタイムです。鯛も例外ではなく、この時間帯に最も活発に餌を捕食します。鯛釣れる時期であっても、やはりこの時間は格別のアタリの多さを実感できるでしょう。
朝マズメは、暗い海が明るくなり始めるタイミングで、プランクトンが動き出し、それを食べる小魚が活発になり、さらにそれを狙う鯛のスイッチが入ります。船釣りの場合は、出船して最初のポイントに到着した直後がこの時間にあたることが多いため、最初の一投目は特に集中して挑むべきです。
一方の夕マズメも、太陽が沈みかけるタイミングで同様の現象が起こります。光の加減が変わることで鯛の警戒心が薄れ、大胆にルアーやエサにアタックしてくるようになります。この時間帯だけ短時間にバタバタと釣れることもあるため、最後まで諦めずに竿を出し続けることが大切です。
潮が動くタイミングが最大のチャンス
海には満潮と干潮のサイクルがあり、その間で海水が動くことを「潮が流れる」と言います。鯛釣りにおいて「潮が止まっている(動かない)」状態は、非常に釣るのが難しくなります。逆に、潮がしっかり動いているときは、鯛の活性が高くなり、エサやルアーを積極的に追うようになります。
具体的には「上げ三分(さんぶ)」や「下げ七分(ななぶ)」と言われる、潮が動き始めてから加速するタイミングや、止まる直前のタイミングが狙い目です。潮が流れることで海底のプランクトンや餌となる生物が舞い上がり、それを狙って鯛が集まってくるからです。
潮の流れが速すぎても釣りづらいですが、適度な流れがあるときが最も鯛の口を使いやすい条件となります。船が潮に乗って流されている感覚や、仕掛けが少し斜めに入っていく感覚があるときはチャンスです。周囲で誰かが釣り上げたときは潮が動いている証拠ですので、すぐに仕掛けを投入しましょう。
天候と水温が釣果に与える影響
意外かもしれませんが、カンカン照りの晴天よりも、少し曇っていたり小雨が降っていたりする時の方が鯛の警戒心が和らぎ、釣れやすくなることがあります。光が遮られることで海中が少し暗くなり、鯛が活発に動き回りやすくなるためです。また、少し風があって海面がざわついている状況も「魚の気配を消す」効果があり、プラスに働きます。
水温についても、ただ高ければ良いというわけではありません。鯛にとって大切なのは「安定していること」です。前日に比べて急激に水温が下がったりすると、魚の活性は一気に落ちてしまいます。逆に、徐々に水温が上がっている最中や、安定した高い水温が続いているときは好条件と言えます。
特に春先の乗っこみシーズンは、わずか1度の水温上昇が爆釣の引き金になることもあります。船宿が発表している水温情報に注目し、「昨日に比べてどう変化したか」という視点で状況を予測してみると、より深く鯛釣りを楽しめるようになります。
鯛釣れる時期を知って年中楽しむためのまとめ
鯛釣れる時期について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。鯛は一年を通して狙える魅力的なターゲットですが、季節ごとの特徴を理解することで、より確実に出会えるようになります。
まず押さえておきたいのは、春の「乗っこみ」と秋の「落ち鯛」という2大シーズンです。春は大物狙い、秋は数釣りと、それぞれ異なる楽しみ方があります。初心者の方は、まずは魚の活性が高く、アタリを多く経験できる秋のシーズンから始めてみるのがおすすめです。
また、季節だけでなく「マズメ時」や「潮の動き」といった一日の変化を意識することも大切です。どれほど良い時期であっても、自然の条件に合わせることが釣果への最短ルートとなります。タイラバやテンヤ、コマセ釣りなど、その時期の鯛の居場所や活性に合わせた釣り方を選んで、ぜひフィールドへ出かけてみてください。
鯛は釣って楽しく、食べて最高に美味しい、まさに釣りの醍醐味が凝縮された魚です。今回ご紹介した時期ごとのポイントを参考に、あなただけのメモリアルな一匹を釣り上げられることを心から応援しています。季節の移ろいとともに変化する鯛の引きを、ぜひ一年中満喫してください。



